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アメリカ(1943年) 監督:ゾルタン・コルダ 主演:ハンフリー・ボガート
1942年の北アフリカ。 ロンメルの大攻勢で味方が撤退する中、エンジンが故障し置いて行かれたM3中戦車「ルル・ベル号」の3人の乗組員たちは、 どうにかエンジンを直してはぐれ部隊として撤退していた。 道中別の敗残兵やイタリア軍捕虜、撃墜したドイツ軍パイロットなどを連れながら一行は水を求めて砂漠をさまよう。 ようやく見つけた古井戸からわずかに湧きだす水を貯めていると、その水を求めてドイツ軍もやってくる。 砂漠の水をめぐる両軍の戦いの行方は。
戦時中の戦意高揚映画の一つではあるが、様々な国や人種を織り交ぜて人間模様を描いており、 単純な勧善懲悪ものというわけでもない。 ナチスの将校は典型的な悪役ぶりだが。
アメリカ(1961年) 監督:J・リー・トンプソン 主演:グレゴリー・ペック、デヴィット・ニーヴン、アンソニー・クイン
1943年、ギリシャのケロス島でイギリス軍将兵2000名が孤立した。 トルコを味方に引き入れたいドイツ軍はトルコへ示威行為としてこの部隊を全滅させようとしていた。 救出作戦が決行されるものの、艦艇は隣のナバロン島にある2門の要塞砲により撃退されてしまう。 艦砲射撃・空爆のいずれも効果はなく、ケロス島のイギリス軍に危機が迫る中、 精鋭の特殊部隊により島の断崖絶壁を登って潜入、爆破する作戦計画が立てられた。 天才登山家マロリー大尉、爆薬の専門家ミラー伍長らの作戦は成功するのか。
アリステア・マクリーンによる大人気冒険小説の映画化作品。 戦争映画というより冒険映画の趣があるが、ギリシャ軍全面協力の圧倒的なボリュームも見どころ。 ミラー伍長役のデヴィット・ニーヴンはクレタ島駐屯時代のアーカートの友人。
アメリカ(1962年) 監督:ケン・アナキン、ベルンハルト・ヴィッキ、アンドリュー・マートン 主演:ジョン・ウェイン、ロバート・ミッチャム、ヘンリー・フォンダ他
1944年6月。 かねてより連合軍内部で計画されていたフランス本土への上陸作戦「オーバーロード」の実行は 悪天候により延期を余儀なくされていた。 ドイツ軍も警戒を強めていたが、悪天候下では実行できないだろうという予測、 あるいは上陸地点をカレーかノルマンディーかで意見が別れる。 ロンメルは悪天候で連合軍の動きがないと判断し、妻の誕生日を祝うため自宅へ戻った。 一方連合軍はこれ以上の延期は出来ないとしびれを切らす兵士たちをなだめつつ、現場ではギリギリの判断が続く。 6月6日、僅かな天候回復の兆しが見えるという報告により彼らはそれに賭けた。 かくて、史上最大の作戦とも言われるノルマンディー上陸作戦が幕を開けた。
コーネリアス・ライアンの原作を元に制作された一大戦争映画。 当時としては破格の制作費に加え、米英独の著名なスターが大勢出演する超豪華作品でもある。 枢軸と連合双方の視点から作戦の前段階~進行が全体の流れとして分かりやすい。 一方映画は上陸完了の時点で終わってしまうので以降の流れをつかみにくいかもしれない。 関連ミリ姫…アイゼンハワー、ギャビン、ブラッドリー、ロンメル
イギリス(1969年) 監督:ガイ・ハミルトン 主演:ローレンス・オリヴィエ、エドワード・フォックス
1940年5月、ドイツの電撃戦によりフランスは瞬く間に占拠されていった。 フランス本土へ派遣されていた英空軍も撤退し、ドイツは次の目標をイギリス本土へと定める。 数の上ではドイツ軍の1/4しか持たない英空軍はレーダー網を張り巡らせて対抗策とし、 英国上空での壮絶な空中戦が始まる。
多数の飛行可能な実機を用いて制作されたことで話題になった長編映画。 英軍機だけでなく、ライセンス生産品を多数保有してた当時のスペイン空軍の協力も得て、 両陣営の実機が飛び交う貴重な映像でもある。
アメリカ(1970年) 監督:ブライアン・G・ハットン 主演:クリント・イーストウッド、テリー・サバラス、ドナルド・サザーランド
ノルマンディー上陸作戦以降戦い続けていたアメリカ軍のある小隊は、いつもあとから来た部隊に手柄を取られていた。 今度も大都市への一番乗りを取られ、田舎で休暇。そんな中ドイツ軍将校から聞き出した金塊の在り処を求めて、 それを盗み出そうと敵陣へ潜入する。
いわゆるアクション・コメディ映画。 ニヒルなケリー軍曹、口は悪いが部下を思いやるビッグジョー曹長、変人オッドボール軍曹の掛け合いや、 息詰まる銃撃戦や戦車戦などで人気の高い娯楽作品。 T-34を改造した通称「戦略タイガー」は見た目はともかく結構激しいアクションするので一見の価値あり。
アメリカ(1970年) 監督:フランクリン・J・シャフナー 主演:ジョージ・C・スコット
パットン将軍の大戦中における活躍を描いた作品。 北アフリカ上陸での第二軍司令官に始まり、シチリア島での戦い、左遷、ノルマンディー上陸作戦における欺瞞作戦、 上陸後の第三軍司令官復帰、バルジの戦いでの活躍、そして失言により左遷されるまでを描いている。
遺族が協力を拒んだため伝記から起こされたパットンの二次大戦における活躍を描いた作品。 でも美化するにも限度があるよね!というぐらい全編問題児っぷりを遺憾なく発揮する。 関連ミリ姫…パットン、モントゴメリー、アイゼンハワー、ブラッドリー、ロンメル
アメリカ(1977年) 監督:リチャード・アッテンボロー 主演:ロバート・レッドフォード、ジーン・ハックマン、ショーン・コネリー他
1944年9月、進軍する連合軍は伸びきった補給線から停滞を余儀なくされた。 モントゴメリーは打開策として大規模な攻撃計画によりドイツ降伏の決定打を引き出そうと、空挺作戦の決行を要請。 アイゼンハワーもしぶしぶ同意することになり、史上空前の空挺作戦が始まる。 しかし作戦は段階的に進むすべてが上手くいかなければ破綻をきたす危ういもので、実際徐々に破綻をきたし始める…。
多くのスターを集めて制作された長編戦争映画。実際の車両や改造した航空機を用い、現地での撮影も行われたため、 予算もビッグな超大作になった。 原作者のコーネリアス・ライアンは出版直後の1974年に亡くなっている。 関連ミリ姫…モントゴメリー、アイゼンハワー、ホロックス、アーカート、バスキーフィールド
アメリカ(1993年) 監督:スティーブン・スピルバーグ 主演:リーアム・ニーソン
1939年10月、ポーランドの敗戦後、売りに出されていたホーロー製品の工場を買い取った一人のナチス党員オスカー・シ
ンドラーのお話。 彼は享楽的なプレイボーイで遊び人であり、はじめはユダヤ人をただ安い労働力として雇い入れていたに過ぎなかった。 しかし徐々にユダヤ人住民たちの扱いに心を動かされ、冷酷なSS将校の手からユダヤ人を守ろうとある決意を固める。 軍に調理器具を納品する軍需工場として特例を受けながら、生産の拡大に労働力がもっと必要だと訴え、 多くのユダヤ人を工場内に労働者として連れ込み、闇市で仕入れた食料や医療品を与えた。 やがてソ連がポーランドへ侵攻してくると、シンドラーはズデーテン地方に新しく手に入れた工場へ疎開するため、 ユダヤ人労働者を連れて行くことにするが…。
スティーブン・スピルバーグ監督の名声を決定づけた傑作長編映画。 シンドラーを神格化し過ぎでは?とも言われるが、アカデミー賞7部門受賞の他各方面から絶賛されている。
アメリカ(1998年) 監督:スティーブン・スピルバーグ 主演:トム・ハンクス、マット・ディモン他
ノルマンディー上陸作戦においてミラー大尉以下8人の精鋭部隊に極秘任務が下された。 「101空挺師団に所属するライアン2等兵を救出せよ」 国防省が定めたソウル・サバイバー・ポリシーにより、1家族における兄弟全員の戦死という悲劇を避けるためであった。 たった一人の新兵を救出するためになぜ命がけで…。 地獄のような激戦地をくぐり抜けた8人にさらなる過酷な運命が待ち受けていた。
シンドラーのリスト以来となるスピルバーグ監督による第二次大戦の映像作品。 冒頭のオマハ・ビーチにおける非常に残酷なシーンが存命だった当時の作戦参加者たちにもリアルだと好評であり、 映画史に残るシーンとしてよく語られる。 上記の「史上最大の作戦」で語られていない上陸後の連合軍の経過もわかる。 映画のキーであるソウル・サバイバー・ポリシーは海軍で巡洋艦に乗っていた5人兄弟が全員戦死したことを受けて、 国防省が制定した兵士の家庭に対する配慮の一つ。 ドイツ軍にも似たような配慮があり、ミリ姫ではナイグルがその該当者。
アメリカ(2001年) 監督:ジャン=ジャック・アノー 主演:ジュード・ロウ、エド・ハリス
激戦区スターリングラードに送り込まれたヴァシリ・ザイツェフの活躍と、 彼を倒すべく送り込まれたドイツ軍スナイパー、ケーニッヒ少佐との戦いを描く。
ザイツェフがスターリングラードで戦い、活躍した事自体は事実なのだが、 映画ではあえてソ連のプロパガンタによる創作話であるケーニッヒ少佐との対決を描いている。 なお映画の中で女兵士ターニャとザイツェフのラブシーンがあり、妙に評価が高い。 あと一度見たら忘れないロン・パールマンのクドい顔。
ドイツ・イタリア・オーストリア(2004年) 監督:オリヴァー・ヒルシュピーゲル 主演:ブルーノ・ガンツ
1945年4月、ベルリンに迫ったソ連軍に対し、地下壕でナチスドイツ総統アドルフ・ヒトラーの最後に至るまでを描く。 戦後ずっとタブーとされ続けてきたヒトラーの内面を主題に据えた映画。 一部史実と異なる描写があるものの、高い評価を獲得した。
日本のごく一部では「総統閣下シリーズ」ですっかり有名。 例のシーンで総統が怒り出した理由であるシュタイナー戦闘団の撤退はジューコフ率いる第一白ロシア方面軍の攻勢によるもの。 その後ベルリン救援に向かったのが第9軍と、ヴェンク率いる第12軍である。
アメリカ(2014年) 監督: デヴィッド・エアー 主演:ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ
1945年4月、ドイツへ最後の攻勢をかける連合軍部隊の中にシャーマン戦車「フューリー」の乗組員たちがいた。 車長のドン「ウォーダディー」コリアーは補充されてきた新兵のノーマンに戦争の現実を突きつける。 武装SSを憎むウォーダディーと、自らもドイツ兵の非道を目にして憎悪を募らせるノーマン。 その後部隊はティーガー戦車と遭遇し、辛くも撃破するが仲間の戦車は全滅。 さらに侵攻してくる武装SSを撃退するため、「フューリー」の孤独な戦いが始まる。
ボービントン博物館でレストアされた世界で唯一の駆動可能なティーガー戦車の本物を用いて撮影された戦争映画。 なおウォーダディーの名前は実在したアメリカのタンクエース、ラファイエット・G・プールのもの。 ただしプールは別に戦死していない。
あんまり戦争と関係はないけれども見ておくと楽しい映画。
アメリカ(1942年) 監督:マイケル・カーティス 主演:ハンフリー・ボガード、イングリット・バーグマン
1941年12月、親独のヴィシー政権下に置かれたフランス領モロッコ随一の大都市カサブランカは、 中立国ポルトガルを経由してアメリカへ亡命を図る避難民たちでごった返していた。 パリを逃れてバーを経営するリックの店に、かつての恋人イルザがやってくる。 イルザは夫であるレジスタンスのメンバー、ラズロの亡命のためにリックの手を借りようとしていた。 未だ恋心のくすぶる自分と、恋人の幸せを願ってリックは葛藤する。
戦争という状況に置かれた男女の複雑なラブロマンスを描いた名作映画。 とはいえ当初は戦時中に作られたありふれたロマンス映画の一つで制作体制も混乱の極み、 主演のボガートやヘンリードもいい加減な制作体制に何度もボヤいていた。 しかし公開後は瞬く間に好評となり、アカデミー賞を受賞している。 ミリ姫や実際の戦場などは特に関係ないが、戦時中に作られた戦時下を描いた作品として参考までに。
アメリカ(1954年) 監督:マイケル・カーティス 主演:ビング・クロスビー、ダニー・ケイ、ヴェラ・エレン、ローズマリー・クルーニー
ボブとフィルは二次大戦以来の戦友。退役する司令官の送別会のあと、ボブをかばって負傷したフィルは、 その時の怪我をダシに戦後コンビを組んでデビューし成功する。 ひょんなことからかつての戦友の妹二人のオーディションをすることになり、 それがこじれてやってきた休暇先で、かつての司令官と思わぬ再開を果たす。 ところが司令官の経営するホテルは倒産寸前。ボブとフィルはこの危機を救おうとひと肌脱ぐことにするが…。
クリスマスの定番ソングを題材にしたミュージカル映画。 別に実話やミリ姫に関わる話はなにもないのだが、親父と慕われた司令官を見送る「The Old Man」、 軍隊生活を懐かしむ「I wish I was back in the army」と言ったナンバーは必見。
アメリカ(1973年) 監督:フレッド・ジンネマン 主演:エドワード・フォックス
アルジェリアの独立運動を阻止し続けてきたコロンと呼ばれる勢力は、弱気なフランス本国政府をクーデターにより打倒、 大戦の英雄であるド・ゴールの政界復帰を求め、彼もこれに応じたことにより第五共和制へ移行した。 しかしコロンたちの思惑と裏腹にアルジェリアの独立はもはや不可避と考えていたド・ゴールは、 大統領に就任すると手のひらを返してアルジェリア独立を認めてしまった。 独立阻止を求める動きは先鋭化し、地下組織OASを結成してテロ活動を開始。 フランス警察の徹底した弾圧が続く中、ジャッカルと呼ばれる男がド・ゴール暗殺に動き出す。
1971年に出版されベストセラーとなったフレデリック・フォーサイスの小説を映画化した作品。 ド・ゴールの暗殺計画はかなりの数にのぼり、戦時中を含め合計31件もの暗殺未遂事件が起きている。 実際に起きた事件ではないがその迫真の内容で話題となった。 なおブルース・ウィリス主演のリメイク作品があるがこっちは暗殺対象がド・ゴールじゃない違う映画になっている。
ミリ姫(の元になった本人)自筆あるいは聞き取りによる物。
著者:ハンス・ウルリッヒ・ルーデル 訳者:高木真太郎 発行:学研M文庫
ソ連人民最大の敵と名指しされたドイツ軍随一の非凡な対戦車攻撃機エース、ルーデルの手記。 生まれてから戦争の終結時点までが記されている。 その非凡な戦果をやってのけた日々の記録が淡々と、時には軽妙に綴られている。
著者:オットー・カリウス 訳者:菊池晟 発行:大日本絵画
敵戦車150両を撃破した戦車エース、カリウスの手記。 当初西ドイツ軍の教育資料として作成されたが、以降読み物として改定され出版されたもの。 戦車での戦いや生活の記録が克明に描写されている。
著者:宮﨑駿 発行:大日本絵画
上記のカリウス回顧録を元に、ナルヴァでの激戦を漫画化した作品。
著者:エーリヒ・フォン・マンシュタイン 訳者:本郷健 発行:中央公論新社
ドイツ軍指揮官として、今日までその鮮やかな機動防御線で名を残すマンシュタインの回想録。
著者:ハインツ・グデーリアン 訳者:本郷健 発行:中央公論新社
電撃戦の立役者であり、世界に戦車の機動戦術を見せつけたグデーリアンの回想録。
著者:アルブレヒト・ヴァッカー 訳者:中村康之 発行:原書房
ヨーゼフ・"ゼップ"・アラーベルガー本人の体験談を聞き取りという形で出版された回顧録。 戦闘の残酷さ、酷薄さがリアルに描かれた作品であり、残酷な描写も多数。
著者:バーナード・モントゴメリー 訳者:高橋光夫、舩阪弘 発行:読売新聞社
モントゴメリー自身の手による第二次大戦の回想録。 前半戦はまだマシだが後半はアイゼンハワーやブラッドリーの手記でボロクソ言われたことへの反論がいっぱい。 ただ戦後すぐに事故死したパットンについては「彼はもう死んだ」とあまり触れていない。
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